マウイで読書

gomaid2006-10-08

今年は「遠い太鼓」村上春樹の文庫を持参しました。
分厚い本で、何年か前にさらっと読んでいたのですが、いつか、またゆっくり読もうと思っていたので。
同じ本でも年を取って読むと、また新たな感動がありますよね。
ものの感じ方が、熟成してくるというか。
わからなかったことがわかっていたりして。
この本は、ノルウェイの森を書いている頃、ヨーロッパに住んで巡っていたころのことが書かれています。
それからあとのことも書かれていますが。
そして、村上春樹もこの頃、40才になっているのです。


「この本を持って行くよ」とふーこさんに言ったところ
「この人の本の中にはいつも細かい雨が降っているような感じだよね」とふーこさんは言いました。
本の中にも自分でもそう思っているようなことが書かれていました。
そして、私が今住んでいるところも、いつも細かい雨が降っている。
マウイもほのかに、そういう暗さがあるような気がします。